完全に知らなかった

僕たちはわかりあうことができない

無自覚に燃える

僕の頭に、消えないかさぶたがある。いつからあるのかもわからないし、原因もわからない。

ときどき少しだけ痒くなって存在を思い出す。今日は血が出てしまった。

短期間で、それぞれが無関係な三人の友人たちから、結婚に関わる話を聞いたとする。

それは一人がどんなに時間をかけても表せない、俺の人生への現実感を伴う。

SNS上で、普段は気楽な馬鹿話ばかりしてる人からシリアスな話題が放たれ、それが連なる。

そういうものを見たときに、自分の人生が思うよりシリアスに人生に直面しているのだと、直面し続けているのだと理解する。

僕の気の迷いの真剣が、それぞれにとっての他人と交わって絡み合って、消えないものになるのかもしれない。

いつか鈍く小さな痛みとともに血を流すことがあるのだろう。